命
私は、10歳の時に父を亡くした。
父は、まだバリバリの仕事人、42歳だった。
当時の私は、まだ事をよく理解しておらず、
ただただ泣いていた。
私は、三人兄弟の末っ子。
兄二人いて、待望の女の子。
お父さんはとても私のことを可愛がってくれた。
お父さんのことが大好きだった。
お父さんはかなりの子煩悩で、
いつも一緒に入れた気がする。
それもそのはず…
営業マンを良いことに、
赤ちゃんの時のお風呂入れは、
お昼間に帰ってきてお父さんが
してくれていたそう。
うちの母は、お風呂に入れたことが
ほとんどない、とか。
亡くなる前までいつも一緒にお風呂にはいって
いたし、それからまた仕事に戻っていたという。
そりゃ、その記憶しかないはずだ。
私は、もうすぐ41歳になろうとしている。
こんな歳で、人生を終えてしまった父を思うと、
どんなにやり残したことがあるだろう。
私の可愛い三人娘にも会えずに
抱っこもできずに…
父がいたら、と思うことは
今まで生きてきて何度も思ったことはある。
ただ、父が一番悔しいのだともおもう。
私が今からの人生を考えた時。
今日、ふと思ったんだよね。
やりたい事、やりたいように、
自分の思うように生きたいな。って。
いつ何が起こるかわからない…
悔いのない生き方したいな。
でも、そう思うとね、
私の兄も父をすごく尊敬してるし、
私ももちろん尊敬してる。
なら、父はしっかり跡を残して
くれたんだな、って。
今の良い人生が送れているのも
父のおかげ、母のおかげ、ご先祖様のおかげ…
感謝して、自信持って生きていこう。